のびのび育て過ぎると育児放棄

庭師として仕事をしていると、時々自然というものを勘違いしてたりするお客さんがいたりします。 


そのお客さんは自然が大好きなので、自分たちの庭木や畑だったりをずっと放置してのびのびと育てたい、だから4〜5年庭木になどに手を入れていない。庭師に頼んでいないって言うんですね。 


YouTubeだったり、テレビも見て無農薬栽培みたいなのにすごく憧れたらしいんですね。

 

その気持はすごくよくわかります。

 

だけど、

 

無農薬や維持管理もやらずに、「のびのび育てるんだ」って言って草まみれのボーボーになっちゃったりしていて、もう放ったらかしだったりしちゃう。

 

隣近所にも家があるので、ボサボサであんまりいい気持ちはしない。

 

本人たちの土地なんで文句は言われるわかんないんですけど、気持ちいいものではない。


庭師として自然を維持管理してる者としてはちょっと違うなと、自然というモノを勘違いしてらっしゃるなって思うんです。

 

例えば、

 

ぼくが5年間髪の毛を洗っていません。

 

髪は伸ばしっぱなしです。

 

もちろん爪も切ったりしません。

 

お風呂にも5年間入りません。

 

「自然でのびのびしていいですね」って言ってくれますか?


「自然でのびのび育てる」っていうことを、ちょっと勘違いしてるんですよね。

 

そんなふうに、

 

5年とか10年とかほったらかしの自分の庭とか畑とかを見ると、それはもう育児放棄って言います。 


「自然でのびのび育てるんだ」っていうのは勘違いしてしまうと、けっこうズレた方向に進んだりしちゃう。 


僕としてはこうやって、そういうことをお客さんにしっかり伝える。

 

しっかり言う。

 

お客さんにも学んでもらう。

 

お客さんを教育するっていうことも、商売をする上で、すごく大事だと思っています。

 

僕だけが、お金が儲かって幸せになるだけじゃないんですよね。

 

僕も、お客さんも、自然も、みんながwin-winになっていい商売。

 

いいビジネス。

 

いい仕事っていうものだと思うんですね。 


ちょっと話がズレちゃうんですけど、

 

とにかく

 

自然でのびのび育てるということは、ズレた方向に行き過ぎると育児放棄になってしまうよ。

 

というお話でした。

 

それではまた!