命のリレーと奇跡に期待しない
広さを例える時に、東京ドーム◯百個分ですって言われても全然分からない、ながなりです。
今日は「倒れた男性と、命のリレー」というお話をしたいと思います。
これはですね、
神奈川県の表丹沢の大倉尾根というところで、50代の男性が心肺停止で倒れてたみたいなんです。
そこにいた山岳ガイドの人だったり、医療従事者の方だったり、消防の職員の方がいたり、林道とかのトレイルやランニングが趣味の方がいたり、山小屋を管理してる会社員の方がいたり。
そんな風にたまたまいた人材に恵まれて、この心肺停止した50代の男性は立ち直って、無事に社会復帰できました。
とっても素晴らしいニュースだなと思ってます。
これは今年の4月にあってで、9月7日に感謝状を送られる式典があったそうです。
「5ヶ月ぐらいかかるんだ…」って思ったんですけど、いいニュースですね。
駆け寄った医療関係者が助産師さんで胸骨圧迫あまり自信がなく、訓練でしかやったことがないけど、それでも心肺蘇生をやった。
医療関係者の人でも、胸骨圧迫とかっていうのはやっぱりやる機会が少ない。
これは素人だと、もうちょっと難しいかもしれませんよね。
運が良かった。
さらに、AEDのところまで走って行って連絡した人や、AEDを運んでいく人とかもにも恵まれたわけで、これも運が良かった。
さらには消防局の元航空隊員さんの方がいて、搬送用のヘリコプターの位置とか、患者を拾い上げやすいようなスペースを見極めて適切な降下地点を指示することができた。
そんな風に人材に恵まれ、みんなで繋いだ命だった。
現場にAEDを持っていく男性の方も、普段は15分かかる道をもう数分で駆け抜けなきゃいけなかった。
「もし自分のこのAEDを持っていく時間が遅れてしまったら、蘇生が遅れてしまう。」そう思うと運ぶのがすごく怖かったと言っています。
ものすごくリアルな感想だなと思っています。
山登りを何年もやってる人からすると、何回も救助現場を見たことがあるって言うんですけど、
ほとんどの人は助かっていないそうです。
いや本当に運が良かった。
だけど、
運に頼る状況になる時点で負けなんですよね。
50代の男性の方もそうなんですけど、一人で行かないことだと思います。
必ず2〜3人だったりの複数で行かないといけないと思うんですね。
今回の方、50代の男性はたまたま運が良くて助かりましたけど、もうほとんど助からないと思ったほうがいい。
こういった奇跡的な記事とかを読んでて、素晴らしいとは思うんですけど、
そんな奇跡みたいなことは、ほとんどないと思った方がいいと思います。
「奇跡のような現場だったけれど、奇跡には期待しない」ってことが大事なんじゃないかなと思います。
それではまた!
参考記事▼
https://www.kanaloco.jp/news/life/article-1109490.html#google_vignette